単孔式腹腔鏡下胆嚢摘除術(たんこうしき ふくくうきょうか たんのうてきじょじゅつ)
胆石症、胆のうポリープ、胆嚢腺筋症などで手術を受けられた患者様からの声
術後4週目のおなかのきず どこがきずなのかよく見えない
こんにちは、2015年1月に金平先生に胆のう摘出手術をしていただいた○○です。
50代になって久々に人間ドックを受け胆石があることがわかりました。自覚症状もなく、先生も「様子を見ましょう。」ということで7年も過ぎてしまいました。その間常に胃痛や胃もたれがあるという苦痛がありましたが、胃の内視鏡検査でも問題がなく胃薬を飲むくらいでした。
しかし昨年11月に突然深夜の激痛で「胆石だ」と自覚しました。その時は2時間くらいで痛みが治まり、その後の激痛はありませんでした。でもやはり、いつ痛みがやってくるかという心配が大きくなり、大好きな揚げ物を控える食事をしていました。そんな時、全てに一流を好む夫の友人から「一流の先生に胆石手術をしていただいた。だから術後は絶好調」という電話がありました。その電話が、あまりにもタイミングがよく、私の決心も固まり、2時間かけて谷塚の病院まで行き、金平先生に診察して頂きました。
私の心配「胆のうを摘出したら胆汁をためる処がないので、脂肪の消化が鈍くなり、大好きな揚げ物を食べることができなくなるのではないか」「お腹の傷の為、大好きな温泉で人目を気にしなくてはならなくなるのでは」等々の質問に丁寧に答えていただき、全て心配が杞憂だとわかりました。それで、その場で手術をお願いしました。遠方からの受診ということでご配慮いただき、1日で全ての検査を終え次は手術という日程で大助かりでした。手術前は緊張しましたが、手術室の扉の向こう側は、まるで能楽堂のような雰囲気で、看護師さんの「テレビのドラマとは大違いですよ。」という言葉に納得。無機質な場所を想像して緊張していたのに。見事に裏切られたというかリラックスできたというか。前もってリクエストした檜のアロマの香りとバッハの旋律が流れる中で、麻酔が打たれ意識が遠のきました。
意識が少し回復してきたころ「終わりましたよ。」という看護師さんの声が聞こえ、「そうだ。手術を受けたんだ。もう終わった?」という感じでした。なんだかうたた寝をしていた短い間に終ったというのが実感です。-勿論それは先生方の技量や看護師さん達の計り知れないご苦労の元に成り立つことですが。-
術後は、翌日からの歩行、食事とみるみるうちに回復を実感する毎日でした。退院後も1か月くらいは晴耕雨読で養生しようと思いましたが、身体が軽くなって、毎日が快晴のような気分になり、嫌いなお風呂掃除が苦痛にならなくなりました。こんなことならもっと早く手術すればよかったと思い、胆石を持っている人に手術を勧めてあげようと思っています。知り合いの人が、やはり2年くらい前に胆石を腹腔鏡で手術され、癒着が酷く、開腹になり1か月近くの入院になったとのこと。お腹に大きな傷と4か所の穴。今でも時々ひきつった感じがあると聞き、改めて痛みが酷くなる前に手術を決断してよかったと思いました。何より入浴時にお腹を見ても手術をしたことが、全くわからない事に気持ちが明るくなります。誰でも、昔の傷、心の傷、身体の傷は持ちたくないですよね。
今回の手術で一つだけ残念なことは、「手術終りましたよ。起きてください。」という声があと10分遅ければ心地良い目覚めになったであろうと言うことでしょうか。金平先生、中木先生はじめ看護師さん全ての職員の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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